西洋手相術と財運線

金運は、皆さんが気になることですよね。手相で金運を見たりすることは多いのですが、西洋手相術で金運はどのように見るでしょうか? 


実は西洋手相術の中で、財運線という項目がそもそもないのです。

 

なぜないのかというと、、、、?

 

理由はキリスト教の影響が大きいからだと思います。ヨーロッパの中世時代、キリスト教の教えに反する占いがとても研究された時代がありました。一般大衆や貴族にもとても人気がある占いをなぜ信じるのか? 高い地位にあるキリスト教の知識人たちが、占いの書物を著し、分類しました。このため、西洋手相術の手相本は、いい意味でも悪い意味でも、キリスト教の影響を大きく受けているのです。そして、キリスト教は現世利益を求めるのではなくて、神の国を求める宗教です。お金の話をするのはタブーと言っても過言ではないからです。

 

だから財運線はありません。しかし、財運線はなくても、神様に愛されていれば、富貴は思いのままだけでなく、この世を統べることができます。

 

そこで、19世紀にオカルトブームがヨーロッパで流行った頃、その神様の印を手相に見る、というのが流行りました。

 

たとえば、手のひらにあらわれる「神秘十字」や信仰心をあらわす木星宮(丘)に出る、「ソロモンの環」などがそうです。

 

ちなみに、ソロモンとは、紀元前10世紀にユダヤを支配した古代イスラエル王国の王。神様からなんでも欲しいものを言えと言われた時に「知恵」と答え、神様から愛されたダビデの次男です。

 

神に愛された聖痕が手にあらわれるかどうかが、西洋手相術では、重要だったというわけです。